Feeds:
投稿
コメント

Archive for the ‘連載:世界のことわざ’ Category

これからも様々なことに挑戦を続けていくというイリさん。ニュートンリング前にて。

写真の言葉はマレーシアに伝わることわざで「タ ケナ マカ タ チンタ」と読み、意味は「知らないと好きにならない」だ。このことわざを教えてくれたのはイリ・ファティマ・ビンティ・アブドゥル・ラザクさん(機械1年)で、とても明るく楽しそうに取材に答えてくれた。そんなイリさんはこのことわざにまつわるエピソードとして次のようなことを話してくれた。日本に来る前はソフトボールを知らないイリさんだったが、1年生後期の体育で友達に誘われてソフトボールを体験してみたところ、たちまち好きになったそうだ。中でも打席に立ち、バットにボールを当てた瞬間が好きだという。以前はルールさえ知らなかったが、体験してみることで好きになり、今ではテレビで野球中継を見るほど興味を持っている。また、名工大に来てイリさんが興味を持ったのはソフトボールだけではない。「格好良い道着に憧れた」とのほほえましい理由で合気道部に入部し、一生懸命部活動に励んでいる。前回り受身などの経験がなく苦労した事もたくさんあったそうだが、練習を続け今では大好きになったという。「夢の中で合気道をしたこともあります」と笑顔で話してくれた。そんなイリさんは「知らないと好きにならない」を実践するかのように幼少のころから活動的で、小学校ではホッケーとテコンドー、中学ではハンドボール、高校ではバスケットボールとゴルフ、マレーシアの大学で日本語を勉強している時はシラットに挑戦してきた。
イリさんにこれから名工大でしていきたいことを尋ねると、一番に「袴を着ること」と笑顔で返事が返ってきた。まだ合気道を始めたばっかりのイリさんは袴を着る段階に達してないそうで、「早く着てみたい」と語る。また、これから勉強することで得る知識を生かして、車のエンジンを作りたいという。名工大を選んだ理由も「F1が好きで、名工大は鈴鹿が近いから」だそうだ。なんにでも挑戦的で活動家、そして挑戦した事は楽しんでいくイリさんをついつい応援したくなる。

Read Full Post »

ことわざを教えてくれたファンさん。

「Get Busy Living, or Get Busy Dying」とはマレーシアに伝わることわざで「生活は有意義に送らないと死ぬのを待つだけだ」という意味だ。このことわざを教えてくれたのはファン・クンさん(電気電子2年)で、去年から名工大で留学生をしている。このことわざの下、自分もしっかり生きていこうと意識しているそうだ。
僕は「外国人は日本の電車が時刻表通りにくることに驚く」と聞いたことがあるが、ファンさんもその一人のようだ。マレーシアでは電車は時刻表に従わないのが普通らしく、ファンさんも時刻表は1度しか見たことがないそうだ。「マレーシアで時刻表を見る人はいませんよ」と笑いながら話していた時は、僕もつられて笑ってしまった。また時刻の不正確さに加え、駅が観光地等の近くに建っていないという。そのため電車を使う理由がほとんどなく、ファンさんも家族旅行等で電車は利用しないそうだ。僕は外国のことをテレビや本で見て楽しいなと思うことがあるが、ファンさんの経験談が含まれた話はそれ以上に楽しかった。
実は、僕はそんなファンさんとMTG仲間だったりする。MTG(Magic: the Gathering)とはトレーディングカードゲームの一種で、多くの言語に訳され世界各地の人に愛されている。僕は日本語版のカードを、ファンさんは英語版のカードを用いて遊んでいる。その時、ちょっとしたことから文化の違いを超えて簡単に関わり合えることを知り、「外国の方と接するのを難しく考えてはいけない」と思えるきっかけとなった。

Read Full Post »

世界のことわざ ~ガボンから~

下のフランス語のことわざはガボンに伝わることわざで、英語で言うと「The one who doesn’t get up early will never see Margouilla brush his teeth.」。直訳すると「早起きしない人は決してマグヤが歯を磨くところを見ることができない」という意味だ。日本で言う「早起きは三文の徳」であろうか。
このことわざを教えてくれたのはガボン国籍の留学生、メンビ・オフエリさん(情報工学専攻M2)で、オフという愛称で親しまれている。
「マグヤ」というのはトカゲに似た爬虫類の生物。したがっていくら早起きしたからと言ってマグヤが歯磨きをするはずもない。しかし、早起きしない人にはそれが本当かどうか確認できない。そんな人達に早起きを促すユーモアなことわざだ。
オフさんは、生まれの土地ガボンからフランスの高校・大学に進んだのち、日本に留学してきたという。ガボンで浜辺に住んでいた彼女が朝早起きすると、きれいな海と朝日が見えるという。
現在は石橋研究室でネットワークと情報通信の研究をしている。日本語の勉強のために「花より男子」「魔王」などの日本のドラマを字幕付きで見るのも楽しいという。そんな彼女は一言「日本に来てよかった」と話した。

Read Full Post »

090127_yoann1
090201_frkotowaza
世界のことわざ ~フランスから~

「レ ウォアヤジ フォルム ラ ジュネス」はフランスのことわざで、「旅行は若い人を育てる」という意味だ。昨年9月から名工大の留学生をしているヨアン・コードヒーさん(情報工学M1)が教えてくれた。(フランス語は上を参照)
小さい頃から旅行が好きで、スペインやアメリカのサンフランシスコのほか、イタリアには小学時代、中学時代、大学時代と3回旅行に行ったというヨアンさん。「新しいところを見るのが好き。旅行ではそれぞれの国が違う感じを持っているから楽しい」と話す。しかし、よくある1週間程度の観光地を巡る旅行では、現地の本当の生活や人の考え方までは分からないという。
ヨアンさんは短期留学なので3月で留学期間は終わってしまうが、これまでの約半年で日本人の考え方や生活の様子がやっと少し分かったそうだ。「留学は良いです。無理なら1~2ヶ月の長い旅行で一つのところに滞在して、現地の人と仲良くなるとよいです」と、ことわざを体験してきたヨアンさんがお勧めの旅行の仕方を伝授してくれた。

Read Full Post »

世界のことわざ ~ブルガリアから~

0812_stefan

「ゴミをプラムに」のブルガリア語。(�リル文�)

「ゴミをプラムに」のブルガリア語。(キリル文字)


「スリーヴィ ザ スメットゥ」は、ブルガリアに伝わる昔話。今年から名工大に留学しているステファン・ペトロブさん(情報1年)が教えてくれた。直訳すると「ゴミをプラム(すもも)に」。今回はその内容を紹介しよう。
「とある村で、結婚相手を探す男がいた。その男は家にあるゴミを自分の所に持ってきたら、その分だけプラムに換えてあげようと言って女を集めた。村の女たちはここぞとばかりに袋いっぱいにゴミを持ってきた。そんな中、手のひらに収まるほどしかゴミを持ってこなかった女がいた。その女は家にあるゴミだけでは少なすぎたため、『隣の家から貰ってきた分を足してやっとこれだけなのよ』と言う。男は最終的にその女を結婚相手に選んだ」
ステファンさんが言うには、ブルガリアの人たちは昔からなぞかけが好きで、男女が求愛の過程でなぞかけを使ってお互いが賢いかどうかを探り合っていた時代もあったそうだ。日本にも和歌を交換して愛を確かめ合っていた過去があるため、日本人とブルガリア人は国民性が似ているのかもしれない。日本はブルガリア人にとって暮らしやすい環境なのだろうか。ステファンさんは日本で元気に暮らしている。

Read Full Post »

世界のことわざ ~ケニアから~

「Mwenye nguvu mpishe.(ムウェニェ グブ ンピシェ)」は、スワヒリ語で書かれたケニアのことわざで、「強い人には譲るべし」。目上の人に対しては謙虚にしましょうという意味だ。
このことわざを紹介してくれたのは、ケニアから来た研究生、オケロ・フィリップ・オチエンさん。ケニアの大学で建築を学んだ後、今年4月に温度環境を学ぶために日本に留学。名工大の大学院を志望したのは日本の新聞で温度環境の分野では有名な堀越哲美教授(産業戦略工学専攻)の記事を見つけたのがきっかけだという。現在はその堀越研究室で研究生として日本語と専門の温度環境や大学院入試の勉強をしている。
フィリップさんはケニアではもちろん、日本でもいろいろな人と関わるときにこのことわざの重要性を感じるという。しかしながら、時には相手の間違いを正すために自分の考えを主張することも大切だそうだ。
マラソン選手が強く北京オリンピックでも金メダルを獲得したケニア。その強さの秘密は意外な謙虚さにあり!?

Read Full Post »

世界のことわざ 第3回『空気はあるときに使え』

「カーッル ウッラ ポデ トゥーッリコル」(タミル語)は、インドのことわざで「空気はあるときに使え」。日本のことわざ「鉄は熱いうちに打て」とほぼ同じで、期限はまだ先であるといって、今できることは今やらないと結局できなくなるという意味だ。
このことわざを紹介してくれたのは、インド人のシリダルバブ ムトゥバブさん(情報工学専攻M1)で、バブという愛称で親しまれている。バブさんはインドの大学を卒業後、いったんコンピュータ関係の仕事に就いたが、日本で研究者を目指すことを決意し、名工大の大学院に入学。そのときの一歩を踏み出したとき、このことわざを実感したという。
梅雨で天気が不安定な6月。いい天気の日にはここぞと何かやってみてはいかがだろうか。

Read Full Post »

世界のことわざ(3) フランスから

「Ne rêves pas ta vie mais vis tes rêves 」
は、英語にすると
「Don’t dream your life but live your dream」
日本語でいうと「夢はみるのではなく、夢は実践しろ」という意味だろうか。

 このことわざを紹介してくれたのは、フランスから来たばかりの留学生、ブリオイス・セバスチャン(情報工学専攻M1)。彼の夢は日本が先行しているIT(情報技術)を日本で学ぶこと。現在、ITやロボット工学で有名な藤本研究室に所属し、まさに夢を実践している最中だ。

 また、フランスでは日本人は寿司しか食べないと思われる程、日本人について知られていないが、日本の製品やサブカルチャーはよく浸透している。そこで、もっと日本の文化を知りたいと思ったのも、日本に来た理由のひとつだそうだ。

Read Full Post »

世界のことわざ ~モンゴルから~

サインヲチルトサガタアオルウ、モンゴル語で「大きな仕事をするときには、困難がある」の意味だ。
ことわざを紹介してくれたのは、モンゴルからの留学生、ウンドレナさん。現在、名工大の研究生をしている。モンゴルでは乗馬をすることもあるというウンドレナさんは、大学を卒業後に来日。「日本の文化や言葉をたくさん知りたい。」と話してくれた。

Read Full Post »

世界のことわざ ~インドから~

「The only Ship that never sinks is Friendship」は、インドのことわざのひとつだ。
意味は公用語である英語を使った、言葉遊びで「唯一、沈没しないShipは、Friendshipである」と、いかにもインドらしい。ことわざを紹介してくれたのは、インドからの留学生のクマール・ガニッシュさん(情報工学専攻M2)で、彼は名工大の藤本教授の研究室でロボット工学を学んでいる。ガニッシュさん自身もことわざのように、友達を大切にする明るい性
格の持ち主で、友達からは「ガヌー」という愛称で呼ばれている。また、留学生の間でも人気があり、今年はNITIA(名工大国際学生会)の会長も務めることになった。ガニッシュさんは「NITIA ではまず始めに、新入生歓迎会を開催して、留学生と名工大生の交流の機会を作りたい」と、話した。

Read Full Post »