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キャップを入れても、ロボットに変形はしません(関連記事=4コマ漫画)

キャップを入れても、ロボットに変形はしません(関連記事=4コマ漫画)

河辺・永田研究室が今夏からエコキャップ運動への取り組みを始めた。一般にエコキャップ運動とは、ペットボトルキャップを回収することでごみの分別を促進しCO2を削減するとともに、それを業者へ売却することで得た利益から発展途上国にワクチンを寄付することが目的である。しかし同研究室ではそれに加えて、ペットボトルキャップを再資源化し地球環境を守ることに重点を置いている。ペットボトルキャップと廃棄材などで出来るリサイクルボードに注目しているのだ。他団体ではキャップを集めることがメインだが、同研究所では集めるだけではなく板にし、工作材料として構内で使うことで、学生が作ったものが、学生のためになることを目的としているのだ。
同研究室ではエコキャップ運動を通して、リサイクルボードをどう加工するかについての研究が学生主体でおこなわれている。リサイクルボードは合板代わりに使うことで森林伐採の減少につながる他、様々な特性を持っているのだ。例えば、リサイクルボードはマイクロ波で接着することができるため接着剤を使用しなくて済み、シックハウス対策になる。また合板より重いという特性を生かすことで防音材としての使用も期待できるのだ。
なお同研究室がリサイクルボードを加工することで製作した作品は、2号館自販機そばにあるキャップ回収BOX、11号館4階にてイスなどが展示されている。リサイクルボード特有の模様が見られ味わいのある作品となっている。
また名工大では、ひとづくり、ものづくり、未来づくりの3つを大学の理念としているが、ワクチン寄付により博愛精神を育み(ひとづくり)、リサイクルボードの活用によりベンチやテーブルなどが作成され(ものづくり)、再資源化の促進により循環型社会の形成をする(未来づくり)と、同研究室によるエコキャップ運動は名工大の教育研究理念を実践した活動となっている。
同研究室ではこのリサイクルボードを使った作品を、10月8日から10日にかけて吹上ホールにて行われる第39回建築総合展NAGOYA2009および、11月4日の名工大・名市大合同テクノフェア2009に出展する予定だ。

今年の院試状況(志望者数と合格者数と倍率)

今年の院試状況(志望者数と合格者数と倍率)

9月12日正午に名工大講堂ロビーにて、平成22年度大学院博士前期及び後期課程の合格発表が行われた。現時点で合格者はそれぞれ前期443名、後期31名となった。
今年度の前期課程の受験者数は、昨年度より43人多い681人だったが、合格者数は53人少ない443人となり、受験倍率は1・54倍と昨年度の1・29倍を大きく上回った。

学長選挙開催

現学長の松井信行氏の任期満了に伴い、学長選挙が行われる。なお、立候補者は、岩田彰、喜岡渉、高橋実、若山滋、早稲田嘉夫の5名である(敬称略、順番は届け出順)。
投票は10月14日13時に開始され、翌日には結果が出る。選考開始の公示がでた7月23日の時点で、役員、教授、准教授、助教授、事務職でサブチームリーダー以上の方々によって投票される。

堀教授らが飲食店で出る油を効率よく分解する技術を開発した。
今日、飲食店から多くの油を含む廃水が出ている。油をそのまま流したら、油は冷えて固まり下水管がつまるばかりか、環境に悪影響を与える。今までは飲食店で出た廃水はグリーストラップというタンクの中に入れ、表面に時間をかけて浮いてきた油を定期的に人の手で取り除いていた。この作業は悪臭と害虫を伴う大変な作業である。また、次から次へと廃水がグリーストラップに流れ込んでくるので油が表面に浮いてくる時間がなく、あまり油を取り除くことが出来なかった。そして、取り除いた油は産業廃棄物として廃棄されていた。その量は全産業廃棄物の約2割を占める。産業界から油を取り除く作業を楽にして欲しい、もっと油を取り除きたいとの要望があり、油を効率良く分解する技術を堀教授らが開発した。
開発した技術は微生物の力を借りたものだ。ただ単純に油を分解する微生物をグリーストラップの中に入れても、次から次へと入ってくる廃水で微生物は流れ出てしまう。また油を分解するのでグリーストラップの中は酸性になり、微生物には生きにくい環境になってしまう。そこで、酸性の中でも強い微生物と微生物がグリーストラップから流れ出るのを防ぐためのバイオフィルムの開発により、問題の解決を目指した。
名工大のカフェテリアで行われた実験では、バイオフィルムとして木炭を利用した。微生物が活発になるような工夫もしているそうだ。実験ではカフェテリアの営業中に出た廃水を処理し、その効果を実証した。
油は微生物が無害なものに分解するため、省エネかつ廃棄物の少ない環境にやさしい廃水処理が期待できる。今後の実用化が楽しみだ。

小坂研究室のみなさん

小坂研究室のみなさん

「あの電気自動車のモータはお父さんが考えたんだよ」と、子供に言いたい。
そう話してくれた小坂卓准教授(電気電子工学科)はとても温かな人で、研究している内容や研究室のことについて楽しそうに語る。今回の研究室の旅ではそんな小坂准教授の研究室を紹介する。

パワーエレクトロニクス
小坂准教授は,竹下隆晴教授と一緒に研究室を運営し,パワーエレクトロニクスについて研究している。パワーエレクトロニクスとは、交流として流れる電気を直流に変え、直流を交流に変える技術であり、コンバータとして広く知られている。例えば、多くの電化製品は直流で動くようにできているが、普段見かけるコンセントとかは交流で電力を供給している。そこで、コンバータを介して交流を直流に変え、電化製品が動くようにしているのである。主な課題は電力変換効率を上げることで、電気の種類を変える際にどうしても生じてしまう無駄を減らす研究をしている。また、必要量の電力を生みだすために電源だけに頼ってしまうと大きな装置が必要となってしまうが、直流を別の直流に変換するコンバータを用いて、より小さな機械で済ます研究もしている。
現在、小坂准教授はトヨタ自動車・電機駆動プロジェクトに関わっており、モータの開発に努めている。先ほどの技術はこの開発の基礎をなしているとともに、世界的にも必要とされるものだそうだ。小坂准教授は「日本の将来のために!」と、研究へのやる気を見せてくれた。

ちょっと変わったイベント
今年から始まったのだが、当研究室では特定の食べ物に絞ってパーティを開いている。4月はお好み焼き、5月はパスタ、7月は肉を持ち寄って焼く、という具合だ。余談だが、小坂准教授が7月に何の食べ物でやったか話すとき「焼肉」と言いかけて「肉を持ち寄って焼く」と言い直していた。このパーティがどれほど自由な感じでやっているのかが伝わってきたし、楽しそうに思える。ちなみに、次回の食べ物が何になりそうかは小坂准教授にも予想できないという。つい、このパーティがどうなっていくのか気になってしまった。

新技術を開発したインテリジェントプロセス設計研究グループのメンバー

新技術を開発したインテリジェントプロセス設計研究グループのメンバー

 
セラミックス製のコップ

セラミックス製のコップ

藤正督教授(環境材料工学科:セラミックス基盤工学研究センター)が焼成工程不要のセラミックス製造技術を開発した。
この技術は焼くことを前提としていた今までのセラミックス製造技術を覆す、まったく新しい技術である。この技術を完成させるまでのエピソードを紹介していきたい。
きっかけはCO2の削減を目指す京都議定書だそうだ。冷暖房の使用を減らすなどの身近でできることもあるが、限界がある。そこで、自分たちの研究でできることを考えた結果、セラミックス製作工程の焼成工程に注目した。この焼成工程には、熱がセラミックスを焼く行為だけに使われるのでなく、装置や空気も温めてしまい、全体のエネルギーの3分の1しか利用できていない。そこで、焼く行為を省くことでCO2の削減を図ったのだ。とは言え、本来は材料を高温にすることで粒子同士を化学反応させたのだが、それができない以上、かなりの工夫が必要となる。
そんな中、生まれた解決方法は、原料をこすりあわせることで、物質表面を構成している結晶を乱すことで反応しやすくすることだ。また、この表面の溶解には水酸化カリウムを利用している。この溶けた物質は時間が経てば原料粉を繋ぐように固化するので、セラミックスが得られる仕組みだ。
このセラミックスにはいくつかの利点がある。まずは分かっている通り、CO2の削減に繋がる点だ。強度等にやや課題が残っているが、無焼成セラミックスは焼成セラミックスの約30%と置き換えることができる。仮に、30%すべてのセラミックスと置き換えることができたら、かなりのCO2を減らすことに繋がる。次に、原料を熱することなく作るので、加熱することで混ぜられなかった原料との混合の可能性が生まれたことだ。これはセラミックスの新しい利用法を展開してくれるだろう。
特に注目したい利点は、無焼成セラミックスが日本で生産できる資源だけで製造可能なことだ。無焼成セラミックスも焼成セラミックスと同じように、シリカとアルミニウムが原料だが、これらは日本で生産可能なのだ。また、水酸化カリウムも海水を電気分解するなどして、簡単に作ることができる。そして、加熱する必要もないから、石油も使わなくてよい。資源不足と言われる日本にもっとも適した製法と言えるだろう。
そんな藤教授は「好奇心からできた案に賛同してくれる人がまわりにたくさんいた。後押ししてくれるし、引っ張ってくれる。だからこそ今がある」と、研究する仲間の大切さを語る。

日本ど真ん中祭りでの鯱の演舞。来年は是非生で見てください!

日本ど真ん中祭りでの鯱の演舞。来年は是非生で見てください!

夏も終わりの8月末、名古屋の夏の風物詩「にっぽんど真ん中祭り(どまつり)」のメインステージに彼らは立っていた。音楽とともに演舞が始まると、総勢およそ100人ものメンバーが隊形を組み、堂々と迫力のある踊りを披露した。踊りの途中に時折聞こえる「しゃち!」という掛け声は、会場の観客の心を惹きつけた。
名古屋学生チーム『鯱(しゃち)』は、鳴子(なるこ)という楽器を使って民謡の一節を用いたオリジナルの曲で踊る、よさこい鳴子踊りのチームで、名古屋を中心に活動している。メンバーは名工大のほかに、金城大、中京大、名市大、椙山大などから集まっている。毎年夏から秋にかけては、東海地方を中心に全国各地で10~15の祭りに参加している。練習は毎週月曜・木曜の18時から21時まで、矢場町の若宮高架下にて行っていた。
練習の場所にお邪魔したところ、最初はお互い話をしながら和やかな雰囲気の中でストレッチをしていた。しかし、練習が始まるとメンバーの顔つきが変わり、先ほどの雰囲気から一転、真剣モードに。姿勢や立ち位置の確認を綿密に行い、隊形の組み換えも3秒で行っていた。ONとOFFの切り替えを感じさせられた瞬間だった。
鯱の最大の目標はもちろん、どまつりで大賞を取ること。しかし今年は3年連続となるファイナル進出を遂げたものの、大賞には届かず結果は9位だった。14代目鯱の代表を務める星城大学3年の野田篤志さんは「順位は残念だったが、もうひとつの目標のお客さんを感動させることができたので満足している」と話した。
名工大生では、内藤直人さん(都市社会2年)が演舞の振り付けを担当しており、取材をしたその日も練習の指揮を執っていた。内藤さんに鯱の楽しさについて尋ねると、「みんなで踊れることそのものが楽しい。大学生になっても燃え尽き症候群になるくらいでした」と語った。1年生の4月にビラを見て入ったという尾井田将年さん(都市社会2年)は「こんなに中身の濃い大学生活はなかなかできない。今後も大学4年間出来る限り続けたいです」と話した。
現在は10月に三重県の津市で開催される安濃津よさこい祭りと、これからの大学祭ラッシュに向けて演舞をさらに磨いている。1月には15代に世代交代するとのことなので、14代目の有終の美を飾ってほしい。

優勝したロボコン工房のチーム

優勝したロボコン工房のチーム

8月7日から9日まで神戸サンボーホールで開催された第9回レスキューロボットコンテストにロボコン工房が出場し、総合評価1位に当たるレスキュー工学大賞と競技ポイント1位に当たるベストパフォーマンス賞を受賞した。レスキューロボットコンテストとはレスキューに関する社会的理解を深めるためのもので、災害現場に見立てたフィールド内にいる被災者を模した人形(ダミヤン)を制限時間内に救助するという競技内容だが、実際の救助を想定しダミヤンへの負担が少ない救助や安心感のある救助といった部分も評価対象となっている。また、操縦者とフィールドは壁で隔てられており、機体に搭載されたカメラを使って状況を把握し機体を遠隔操作する。
今回ロボコン工房は3年前に出場経験のある大学院生から大きな大会に出るのは初めてという学部2年生までの幅広い年代で構成されたチームで出場。機体は、高い位置から周りを見渡せるカメラを搭載した1号機『初』、悪路をスムーズに走行するためのカバーを搭載した2号機『鏡』、家型ガレキの中のダミヤンを救助するためのアームを搭載した3号機『巡』という構成で、それぞれが救助用アームと搬送用ベッドを装備している。
ロボコン工房は1月の書類審査で20チーム中16位と出遅れたが、7月の中間審査会のプレゼンでは1位を獲得。本戦でも予選に当たるファーストミッションでは3体のダミヤンをすべて救助し、19チーム中1位のポイントでファイナルミッションに進出した。ファイナルミッションでは無事に救助を完了し、6 チーム中1位のポイントを獲得し、審査員評価もトップだった。
チームキャプテンの佐藤俊作さん(機械工4年)に伺ったところ、勝因について「比較的早い時期に大まかな製作を完了し、細かな問題点を把握できたのが大きかった」と話した。また、「下級生に比較的大きな大会を経験させることができた」と話す通り、大会の中で得られたものもあったようだ。大会に出場した機体は11月の工大祭で展示され、操縦体験もできるようになる予定だ。

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