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出展したモデルはフレームを大きく変形させることが出来る

10月21日から開催した第41回東京モーターショー2009で加藤健太さん(建築デザイン工4年)が設計した車の3分の1モデルが展示された。モーターショーでアマチュアが出展するのは初めてのことだ。そんな快挙を成し遂げた加藤さんに話を伺った。
加藤さんの車の特徴はなんといっても車長と車幅が同時に可変するところにある。車長を変えるという提案は以前にもあったが、同時に車幅を変えるという提案はなく、構造的にも難しいもであった。そこをあえて加藤さんは挑んだ。
加藤さんがモーターショーに出展したきっかけは、今年の5月に株式会社フィアロコーポレーションが加藤さんの所属する木村徹研究室に出展の話を持ち掛けたことからはじまる。その後学内コンペが行われ、加藤さんのユニークな発想、車幅を変えるという考えが採用された。ここから本格的に加藤さんの東京モーターショーへの道程が始まった。
東京モーターショーに参加することは大きなプレッシャーとの戦いだ。名古屋工業大学という名前、研究室の教授の名前、そして自分の名前が大舞台に立つ。恥ずかしいものは作れないという思いが加藤さんにあった。
加藤さんが提案した車は一人で乗るときは車長と車幅を狭くしてスムーズに小回りが利き、二人で乗るときは車幅を広くしてゆったりと乗ることができる。車の速度に合わせても車幅を変えられる。高速で走行するときには車幅を広くして重心をさげることで安定性を向上させる。このように用途に合わせて変形できる車なのだ。
また、二輪と四輪の中間のようなデザインも加藤さんのアイディアだ。フロントは吹き抜けているが、走行時は雨が入ってこないような構造になっている。彼自身、バイクが好きで風を感じられる車を作りたかった。そして、恋人と一緒に乗ったときは恋人が自分の後ろにいるのではなく、隣にいて顔を見ていられるように二輪と四輪を融合させた。車は楽しさと利便性の両方がなければいけない、と加藤さんは考える。
今回の出展が良い形で終われたのは、木村徹先生をはじめたくさんの方々に支えてもらったからであり、本当に感謝していると加藤さんは語った。

厳しい就活

平成21年度卒業生進路予定状況(キャリアサポート調べ、9月20日現在)

就職氷河期に突入した。名工大生の行末はどうなるのだろうか。キャリアサポートオフィス長である山下啓司准教授を尋ね、キャリアサポートで把握している進路予定を調査した。その結果、下の表の通り、平成21年度卒業生のうち1割も進路が未定であることが分かった。このデータは9月20日時点で把握している状況である。これに対して、山下先生から学生へ激励の言葉をいただいた。
【1・2年生へ】
「名工大の中でのキャリアパスは見えてきましたか?君たちにも厳しい就活が待っていますよ。まずは自分をよく知り、武装してください!今からならまだ間に合う!」
【3年生、M1へ】
「気合入ってますか就活生諸君!!M1はもちろん、3年生も!進学だから関係無いことはないからね。君たちのキャリア探しはもう始まっています。まずは研究室選択だ!選び損なう奴が悪い!!」
【4年生、M2へ】
「卒業を控えた諸君たち、ここまで御苦労さま。でもここからのラストスパートが、次のステージに繋がります。力を緩めず、突っ走るんだ!!社会はそんなに甘くないぞ!!先生もそんなに甘くないからね」

名工大ラジオ始まる

最初のラジオ投稿は今年10月第1週、多田豊副学長へのインタビューから。名工大ラジオは北川啓介准教授(建築デザイン工)が局長を務める大学公式ラジオで、10名のメンバーによって運営されている。同ラジオへは大学公式ホームページからアクセス出来る。
「建築のために化学の専門知識を必要とした際、同じ学内にいるのに研究者が思い浮かばなかった。もっと学内のことを知らなければならないし、より多くの人に学内を知ってもらいたい」と北川先生は語る。
収録はインタビュアーからの質問に答える形で行われ、居酒屋やカフェで話す雰囲気に似ている。録音は先生が所持するMacやiPhoneでとても簡単に、設備投資・人件費ゼロで行えるのが強み。北川先生曰く、「専門分野について詳しくないインタビュアーに対し、簡単な言葉で話すことが大事」とのこと。インタビュアーからの素朴な質問が心づかいある答えを生み、多くの人の理解へと繋がる。北川准教授は2か月弱インタビューを続けて、高度な所に研究の秘訣があるわけではなく、ちょっとした心づかいが講義を分かり易くし、研究を変えていくと気付いたという。
ゆくゆくは誰もが自然かつ自由に投稿してくれるように発展できればいい、と北川先生は考える。名工大をもっと盛り上げたいと願う名工大ラジオをこれからも応援したい。

10月14日に学長選挙が行われ、最終学長候補として高橋実氏(名古屋工業大学理事・副学長)が選出された。なお、今年度で松井現学長は退任され、来年度からの新学長の任期は2010年4月1日から2014年3月31日までの4年間。

高橋実氏の主な職歴
03年4月 セラミックス基盤工学研究センター長
04年1月 学長補佐
04年4月 副学長
05年4月 副学長、国際交流センター長
06年4月 理事
07年4月 理事
08年4月 理事、副学長

名工大の巨匠 鈴木禎次教授

鶴舞公園の奏楽堂

11月7日に名工大で初めての鈴木禎次賞の表彰式が行われた。鈴木禎次とは名工大の前身である名古屋高等工業学校の教授の名前だ。彼について同賞の審査員幹事を務めた若山滋教授(建築デザイン工)に尋ねた。
鈴木氏は東海地方で初めて本格的な洋風建築を設計した。クラシック、アールヌーボー、初期モダニズムまでのヨーロッパ形式の建物を数多く手掛けた。若山教授曰く、「様々な形式を手掛け、多くの建物が世に認められているのはすばらしい」とのこと。
鈴木氏が手掛けた建物は旧名古屋銀行や旧横浜松坂屋などがある。名工大の近くにも、鈴木氏の建築物を見ることができる。鶴舞公園の噴水や奏楽堂である。噴水はクラシック様式でドリス式の柱とエンタープラチャーが特徴である。奏楽堂はアールヌーボー様式が入っていて鋳鉄で音符を表している。
鈴木氏は夏目漱石の義理の弟でもある。夏目漱石著書『三四郎』で名古屋が出てくるのもそのためだ。
最後に若山教授はこう語った。「噴水、奏楽堂、そして私が手掛けた名工大の正門、名工大の周りのすばらしい建物だ」
時にはじっくり建物を見ながら、街を散策するのもいいかもしれない。

核融合科学研究所と協定

大学共同利用機関法人・自然科学研究機構核融合科学研究所と名古屋工業大学は7月8日、共同研究や研究者同士の交流、人材育成等で連携を推進する協定書に調印した。
核融合科学研究所は名工大からJRで30分弱と近所にある。以前よりマイクロ波を用いた環境浄化や高機能セラミックスの開発などの共同研究も行っていた。そのような経緯から、より開けた形で連携できるよう正式な協定調印に至った。名工大と同研究所は大学院生の育成や核融合発電の実用化への取り組みなどの連携を進める。
共同研究では高温高密度プラズマの生成研究やマイクロ波焼成炉の開発を中心に手がける。5年の研究期間があり、更新も視野に入れている。
現在は研究所の職員を招いた講演や研究施設と設備の相互利用など、名工大の教育研究活動の更なる充実を図っている。

松尾・津邑研究室のメンバー

「計算機で飯を食う覚悟があるのか?」そう語る松尾先生は現実をまっすぐに見据え、しかし情熱や理想を追う姿勢も忘れない、そんな印象を受けた。柔和な笑顔を見せる津邑先生も松尾先生の言葉に深くうなずく。2人から感じたものは強い信頼関係に他ならないだろう。今回の『研究室の旅』は松尾・津邑研究室を紹介する。

並列・分散処理システム

同研究室では分散・並列処理システムを研究している。分散・並列処理システムとは複数のシステムや装置を協調させ、より高速に計算できるコンピュータを作り出す研究である。具体的にはプロセッサ(コンピュータ内でデータ処理をする計算装置)を複数個接続することや連結した複数のコンピュータの協調、さらにはネットワークを介して遠く離れたコンピュータ同士の連携をとることだ。松尾・津邑研ではそのシステムをソフトウェアだけでなくハードウェアの面からも研究している。

学生主体

今年の研究室では9月のゼミ旅行のほかに、10月にはボーリング大会を行うなど、学生同士の交流が多く行われた。これら研究室で行われるイベントは全て、学生主体で行われる。互いに意見を出し合うことで、より綿密なコミュニケーションの活性化が図られているのだ。そうした意思疎通の繰り返しがまた、互いの研究を助け合うベースとなる。そしてプレゼンテーションや論文発表が出来るだけの基礎体力をつけることにより、幅広い知識を豊富な経験で潤沢させる。その王道ともいえる着実なステップを歩んでいくことこそが、松尾・津邑両先生が望む『どんな社会でも最前線で戦える学生』の姿だ。

最後に一言

松尾・津邑両先生はとても困った様子を見せつつも、とても面白い返事をもらえた。
津邑「楽しさの中に厳しさがある。変わらず広く深くやっていけると良い」
松尾「研究というものは辛いけど、その中の楽しさを分かってほしい」
まるで相反するような二人の言葉に、松尾・津邑研究室という素晴らしさと本質を垣間見た。
「卒業して良かったと思える研究室になればいい」
最後に残してくれたこの言葉こそが学生にとって最もプライスレスな資本なのだろう。

ソーラーカー部のメンバー 11月19日15号館とNITクラブの間にあるガレージにて

ソーラーカー部が「薬師寺保栄のドリームカー倶楽部」に出演することが決定した。テレビ関係者がエコカーについての特集を組もうとして、名工大のソーラーカー部にオファーを掛けたのがきっかけである。
ソーラーカー部はこれを機に、より多くの人にソーラーカーの魅力について知ってもらおうと取材を受けた。番組ではDream Cupソーラーカーレース鈴鹿2009のChallengeクラスに参戦したマシンであるHorizon’09を紹介し、実際に出演者が試乗した。また現在同大会のOlympiaクラスに向けて製作中の新マシンについての紹介もする。新マシンが出場予定のOlympiaクラスは今までのクラスより安全性や安定性を目的としているため、新マシンは車輪を3輪から4輪に増やすなど大幅に変更している。
またソーラーカー部は一口500円で個人スポンサーを募集している。スポンサーは新マシンに5文字までのメッセージを入れられる。好きな言葉やメッセージを乗せてもらうことで、より多くの人にソーラーカーの魅力を知ってもらいたい考えだ。詳細は52・53号館、食堂の掲示板に張り出される。
なお、番組の放送時期は未定だが、1月頃に予定されている。「薬師寺保栄のドリームカー倶楽部」はCBCテレビにて毎週月曜26時30分~から放送中である。

個人スポンサー希望はソーラーカー部へ連絡を
HP:ttp://nit-s-ev.s22.xrea.com/
E-mail:nit_s_ev[at]yahoo.co.jp

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